会津ころり三観音のひとつ『鳥追観音』で幸運の三猿を探してきました。

鳥追観音

こんにちは。しゃまちーです。

福島県会津地方に「安楽ころり信仰」という教えがあります。

『人はすべて三毒、「貪(とん):むさぼり」、「瞋(じん):いかり」、「痴(ち):ぐち」によりてもろもろの苦悩を受ける。
 三観音(鳥追観音、立木観音、中田観音)を巡拝し、罪障消滅を念ずれば、苦しみを除き、現世に無比の幸福を得さしめ、寿命安楽、福寿円満にして悲願の大往生を遂げさせ給うと云う。』

つまり三観音を巡拝することで、健康で幸福に暮らし、寿命が来たら長病しないで安らかに人生の終わりを遂げさせて頂く(ころりと往く)という、人間共通の悲願が叶うと言われているそうです。

その三観音のうちのひとつ『鳥追観音』へ行ってきました。

鳥追観音

鳥追観音のある如法寺は、磐越自動車道西会津インターより車で5分と三観音の中では一番アクセスの良い場所にあります。

駐車場もあるので、車で訪れやすい場所だなと思いましたよ。

鳥追観音 東門

第一駐車場のある東口。

この写真ではちょっと分かりづらいかもしれませんが、門には折り鶴が奉られています。

折り鶴は観音堂にもあり、日本有数の奉納折り鶴だそうです。

門をくぐった先にある手洗い場で手を清めてから観音堂へ。

観音堂までの道の途中にはお地蔵さまが三体おられました。

あんない小僧
そうじ小僧
がっしょう小僧

上から順に「あんない小僧」、「そうじ小僧」、「がっしょう小僧」。

それぞれ愛らしいお顔で訪れる人々を思いやるかのように本堂へ導いてくださっている感じがして、癒されるのと同時に自分もこんな風でありたいなと思わされました。

鳥追観音 本堂

観音堂ではちょうど御祈祷のお経が唱えられていて、私達も後ろからそっとお祈りしてから、観音堂をじっくり見て回りました。

会津ころり三観音にはそれぞれ「だきつき柱」があり、この柱にだきつき祈願すればご利益があるとされています。

鳥追観音には二本の柱があって、「善男柱」、「善女柱」と分かれているので自分の性別の柱にだきついて祈願するとよいそうです。

だきつき柱

縁結びのご利益があるとされているここで、ごしゅは独身時代に祈願したそうで、その後しゃまちーに出会った事を思うと、ご利益があったのですね(…と思いたい。)

今回はしゃまちーも家内安全を願ってだきつきましたよ。

私達が一通り観音堂を見て回った頃、僧侶様の説法も終わったので御朱印を頂くことに。

「特別」と付いている方の御朱印をお願いした為、「”特別”の意味を分かっていますか?」と聞かれ、その意味を教えていただきました。

何でも、菩薩様の脇にある「毘沙門天像」と「不動明王像」の修復を記念した”特別”な御朱印だそうで、この二体の脇侍、元々は数百年前の物なのでボロボロで修復は難しいと言われていたそうです。

しかし、2022年に修復が完了し、再び菩薩様の元へ帰ってこられたわけです。

それを記念し”特別”な御朱印、そして”特別”に近くで見ても良いと、普段は開放していない祭壇のすぐ近くを案内してくださりました。(写真撮影もOKとのこと。)

毘沙門天像
不動明王像

偶然とはいえ、こんな貴重な機会に立ち会えてありがたい気持ちでいっぱいになりました。

改めてお祈りして観音堂を出ようとしたら今度は別の僧侶様に「お猿さんの話は聞きましたか?」と声を掛けられました。

今までこのお寺を訪れたのはしゃまちー2回、ごしゅは4回になるのですが、このお話は初めてだったので早速教えていただくことにしました。

観音堂の彫刻は日光東照宮の彫刻でも知られる名工『左甚五郎』が作ったとされていて、『隠れ三猿』と呼ばれる3匹の猿が彫られています。

気付かれにくい場所に彫られているその3匹を全て見つけることが出来れば、『福まさる』として幸運が訪れると言われているそうです。

1匹目が「災難よりかくれ猿」

2匹目が「災難をのがれ猿」

3匹目が「安楽に暮らし猿」

と言われていて、私達は残念ながら2匹目の「災難をのがれ猿」しか自力で見つけることは出来ませんでした。(これが一番分かりやすいそうです。)

他の2匹は僧侶様に教えていただいたのですが、はっきり言って、説明してもらって初めて分かるくらい難しかったので、自力で見つけられたら、もの凄い幸運が訪れそうな気がしましたよ。

これから探される方の為にほんの少しだけヒントを言うと…

この写真の赤線で囲まれた場所に彫刻されています。

但し、この方向からは見えません。階段の上からいろいろな方向で探してみてください。

1匹目、2匹目は「災い=鷹」とされているので、鷹が近くにいます。

3匹目は牡丹のつぼみに似せています。←高難易度です。言われないと分からないかも。

僧侶様に『福まさる』の説明をして頂き、その最後に観音堂の造りについても教えて頂きました。

実はこの観音堂、日本唯一の特殊な構造になっていて、

山門は東、観音堂は南向きに建てられています。そして、御拝口が東と西にあります。

東を過去、観音堂を現在、そして西を来世=極楽浄土と考えた時、これが何を意味するのかというと、東から入り、北の宮殿に向かって御本尊正観音を拝して、西に出るということが、「現世から来世に向かう世の中を示している」というのです。

なので、「今日は東口から入られて、観音様にお参りされましたね。では、帰りは西口から出られるといいですよ。」と教えてくださいました。

そして「でも、西側の階段は急ですから無理に下りないで、一度外に出たらすぐ来た道を戻って(観音様の前を通る)でいいですよ。」と、こちらを気遣った声掛けもしてくださいました。

鳥追観音 西口

西口から見た観音堂。

東側と違って穏やかな雰囲気がしました。

鳥追観音 地蔵堂

西側には水子地蔵が祀られていました。

お話を聞いた後だとなおさら極楽浄土を祈らずにはいられない気持ちになります。

ごしゅの影響で縁結びのイメージが強かった『鳥追観音』。

今回、じっくり見学できたことで、厄除けや開運も祈願する事が出来ました。

我が家にも福が訪れる事を願って。

そして、ころりと往けるよう、まだ行っていない観音様にもお参りしたいなと思いました。

お読みいただきありがとうございます。
ランキング参加中です。
よろしければ、応援お願いします。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村